研究機器

プラズマイオン化質量分析装置 ICP-QMS (Thermo Fisher Scientific ICP-MS X series2)

アルゴンプラズマをイオン化源とする元素の質量分析装置で, 1L中の100億分の1グラム,つまりサブpptの検出限界を持つ。第一遷移金属元素の分析に有効なコリジョンセルが搭載されている。重金属,ホウ素,レアアースメタルなどの元素分析に適している。鉛同位体比も測定できる。

電熱原子吸光分析装置 HITACHI Z-2700 GFAAS

重金属元素,半金属元素およびアルカリ,アルカリ土類元素を中心に黒鉛炉法を用いるとppbレベルの分析に適しフレーム法ではサブppmレベルの分析に適する。有害元素のPb, Cd, Cr, As 等はpptレベルの分析が可能であり利便性などの点でICP-MSより優れている。干渉抑制剤や黒鉛炉表面処理により無干渉分析や高感度化が実現している。

実験室型エックス線吸収微細構造分析装置 LABO-XAFS(RIGAKU RX Looper)

X線吸収分光法は,原子間距離を測定する分光分析法です。元素の酸化状態や原子間距離を測定して物質の構造を研究する装置です。鉄の酸化状態の研究や触媒元素の化学状態の研究に適しています。学生実験の実習プログラムに組み込み、全国的に見ても貴重な実習プログラムになっています。

イオンクロマトグラフ分析装置 Ion chromatography Dionex ICS-10000

河川水や降水など水質分析において一般的な無機陰イオンとアルカリ・アルカリ土類金属・アンモニウムイオンがHPLCによって測定できる分析法です。オートサンプラ、インジェクションバルブ、カラム恒温槽、電解オートサプレッサーがコンパクトに収納されている。検出限界はppbレベルであり、 水質分析の必需品である。


磁気共鳴NMR装置 JEOL NMR400SS

有機化合物中の水素原子と磁場が相互作用することで、複雑な有機化合物の構造式を解析する装置。合成した化合物,天然物から抽出した化合物,新規反応による生成物などあらゆる有機化合物の構造決定ができる

FT-IR赤外分光光度計  SHIMAZU FT-IR8400

フーリエ変換赤外分光光度計は,分子の振動,回転運動を赤外線吸収によって検知して化学構造特有の吸収波数と吸収パターンから有機無機とわず化合物の構造を分析します。FT-IRであることから吸光光度法による定量分析もできます。

UHPLC-MS/MS 液体クロマトグラフ質量分析装置  Waters

高速液体クロマトグラフ装置により有機化合物の複雑な混合物を単品に分離した後、分子をイオン変換して真空中をフライトすることで分子量別に検出する装置。複雑な分子の原子量と構造式がわかるので未知の化合物を明らかにできる。